流影【一】










史書、『泰華史翰書(たいかしかんしょ)』をしるした宦官・恵崇(けいすう)の言によれば、
嬰北(えいほく)剽氏(ひょうし)有り。之、戎衣胡俗(じゅういこぞく)、獣骨をして(きょ)ならしめ、獣皮をして衣ならしむ。儒を知らず、文物を知らず、性、血を好むこと甚だしく、騎を駆りて靖州北辺(せいしゅうほっぺん)を脅かすこと数度、百姓苦吟す。庚安二十一年、よりて上、軍旅を発して戎夷を威に服せしめ、友誼を結びて曰く、『泰華と票は兄弟(けいてい)なり。』と。票氏の泰華七胡が一なる所以なり」
という。

大陸を潤おす大河・嬰水以北に位置する、靖州は中原の覇者たる泰華国西北の一州であり、夏であっても雪冠をいただく天山のふもとに茫々たる草海を擁する大地である。

いつの頃からかは定かではないが、剽あるいは票と名乗る一族が住み着くようになった。

史家たる恵崇の記述を信じるのであれば、夏に冬に、草を求めて移動する家畜を追って風とともに流れる遊牧の民だ。

泰華国の国境を侵し、都邑(まち)から掠奪をくりかえすのを受けて初代皇帝・翰全(かんぜん)が即位二十一年にして、討伐の軍を発し、和議を結んだ。この和議が剽族を、泰華に服属あるいは友誼を結んだ七つの異民族――胡族である、泰華七胡の一席を占める端緒となった。

靖州は四方、見晴るかす地平の彼方までまろやかな緑の丘陵が連なって、昼には青い天蓋に浮かぶ白雲の影が大地の上をゆるやかに流れていくのが見られる。 星辰と銀月を浮かべた夜天の下、ぽつぽつと闇に沈んだ草原に点在する青白い点は、彼らの住居である包、あるいは穹廬と呼ばれる天幕である。簡素に作られた囲いの内で、彼らの生活の糧である馬や羊、ヤギの群れが眠っていた。

二十数個集った包のうち、篝火も煌々と掲げている、ひときわ豪奢なものから歌舞音曲の音が流れ出ていた。泰華、西域経営の中枢である役職・西方都護を勤め上げた後、今春の朝賀をもって靖州の州政の長たる靖州令に任じられた北条氏康が、剽族の首長に挨拶に伺ったゆえの、祝宴である。

包の中央に切られた炉火を囲むようにして、車座になり、北条、票族の面々はおのおの酒盃を傾けていた。獣脂の明かりが時折ばちりと爆ぜる。酒、といっても穀物は泰華と交易する以外手に入ることはないので、馬の乳を発酵させた馬乳酒である。言葉は通じないものの、気安い空気が流れていることは間違いなさそうであった。

肴は客人の来訪を聞いてから屠られた羊や山羊の肉、貴重な小麦をつかった饅頭や餅、西方からもたらされた干し葡萄や蜜漬けの棗などが大皿に形よく盛られている。

北条氏康はすでに老齢と言っていいが、嘗ては皇帝・翰全が泰華の旌旗を翻して、群雄割拠の戦場に身を置いた際、信篤くして先鋒を務めた勇将である。老境に至った今でこそ穏やかな好々爺といった風情だが、鍛え上げられた体躯はいまだ将の名に相応しかった。

と、動いた者がいる。末席に控えていた未だ青年の域を抜けない若者が、氏康の傍に歩み寄るとなにやら耳打ちした。氏康が眉宇を顰める。

「三郎が?」
「はい」

目立たぬ遣り取りであったが、少しでも賓客をもてなそうと心を砕く剽族の首長は目ざとく気がついた。

「如何なされましたか」

流暢とはいいがたいが意味の聞き取れる泰華の言葉であった。氏康はしばし言うべきか言わざるべきか思案する。だが靖州令とはいっても、氏康は云わば名目上の任官であり、実質、靖州の草原を支配するのは剽族である。まさか、首長自らの問いかけを黙殺するわけには行かない。

「末子の、今年の夏で七つになる息子がどうやら寝所にと借り受けた包から姿を消してしまったようなのです。昼間に物珍しげに外を見ていたので、若しやすると」

濁した語尾を受け取った首長は、頷く。

「外に出たやも知れぬということですな。ならば、すぐさま一族の者に探させましょう。慣れぬお方が夜に草原を行くのは危険です」
「かたじけない」

恐縮して頭を下げた家長に習って、北条家の一同と、従者達が頭を下げる。

「父上、私も行かせて下さい」

先ほどの若者である。凛々しい眉が意志の強さをうかがわせ、どことなく人の良さそうな青年、北条氏照は目に入れても痛くないほど可愛がっている末の弟の安否を気遣って、居ても経ってもいられないほどだった。氏康は苦笑する。

慣れぬ者は危険だといわれているが、この直情な息子が聞くはずもないだろう。

「三郎の御守はお前に頼んでいたのだからな、探してくださる方々の邪魔にならぬよう、気をつけなさい」
「はい」

脱兎の如く駆け出した息子の背を見送った氏康はやれやれとため息を吐き、遊びたい盛りの末息子の顔を思い出す。

「……まったく、三郎め」





吹く風が寒い。

夜着のまま出てきてしまったのをいまさら後悔するが、そんなのは今、目の前に広がる光景を見れば高耶にとっては小さなことだった。

ゆるい夜風に揺れる草を小さな履をはいた足で踏みしめて歩けば、今は遠い故国の草とは違う、胸洗う清爽な香りがたちのぼる。

大人たちが顔をつき合わせて宴を開いているのは知っていたが、何日もの旅程で疲れてしまい夕方には、まだ七つにもならない幼い高耶はすとんと寝入ってしまったのだ。だが寝るのが早かったせいか、真夜中に起きてしまった。

母親が帯に下げた守り刀についた玉の帯飾り、佩玉(はいぎょく)を握りながら、高耶は夜の草原を歩いていた。かまって貰えなかったので、拗ねていたのかもしれない。

明かりもないのに不思議と不安はなかった。

(空がちかい)

手を伸ばせば指で星を取れるのでは、と思ってしまうほどだ。怖くないのは、そのせいかもしれない。茫々と広がる草海原は漆黒に沈んで、濃藍の夜空を切りとっている。ぽかりとほの黄色い月が真円をえがいて浮かんでいた。首が痛くなるほど上向けて、高耶は夜空を振り仰いでいた。

ゆるゆると流れた雲に、月が翳る。

風が吹いたのに、高耶は草原を見回した。小さな高耶の膝まである草が生い茂って居るだけだ。だが、なぜか肌が粟立つ。

(なにか、いる)

声を出せば、或いは身動ぎをすれば、潜むものに気配を捕まえられてしまうことを恐れ、高耶は息を殺した。金気の臭いがまじった風が吹く。高耶は知っている。この臭いは、血だ。

ゆっくりと引き抜いた守り刀を握りしめ、五感全てで気配を拾い上げようとする高耶の耳に、がさりと草を分けて、下草を踏みしだく音と、低い唸り声が届いた。びくり、と肩が竦みあがる。冷たい汗が滲み、自分の呼吸する音が潮騒のように耳についた。

泳がせた視線の先に、闇の底で炯々と琅?のような光を放つ双眸を見つけたのが先か、それが宙に躍り上がるのが先か。

喉元を掴み上げる恐怖に足を縫いとめられ、きつく目を閉じた高耶にはわからなかった。

とっさに身を捩ったのは、意識しての動きではなかった。生臭い息が近寄ったと感じる暇もなく、右肩に焼け串をねじりこまれるような熱と痛みが弾け、眼前が真紅に染まる。悲鳴は喉にはりついて音に鳴らず、ひしゃげた息が喘鳴として洩れただけだった。

地べたに引き倒された高耶の幼い四肢がひきつり、肉を引きちぎろうとする獣の顎から逃れようともがいた。

振り上げられた小さな守り刀が、獣の首に突き立てられた時。

ひょう、と風を切る音が響いた。何かが突き刺さる鈍い音、くぐもった獣の悲鳴、唐突に右肩が自由になる。どさりと高耶の足元に倒れこむ気配。

涙と苦悶でかすんだ高耶の眼前に突き立ったものは、夜目でも違えようもない矢だった。いまだ弓弦から放たれた勢いを宿し、矢羽が震えているのがわかる。

高耶の傍らで、頭を真横から矢に射抜かれた狼がびくびくと痙攣していた。首には高耶の守り刀が突き立っている。血の臭いがする。

飛んできた矢の方向から、朧な月明に駆け寄る黒い騎影が映った。

『生きているのか!』

声は異国の言葉で、高耶には何を言っているのかはわからなかった。だが、抱き起こす手が労わる様なものを伝え、高耶は安堵で泣きそうになる。噛みつかれた右肩に心臓があるようだ。どくどくと拍動のたびに怪我が脈うち、そのたびに苦痛が弾ける。

かぼそい悲鳴をあげると、優しく強い手で、きつく腕の付け根を革紐で縛り上げらて止血が施された。

『大丈夫。血は出ていても傷は深くない』

朦朧とする高耶の髪を、温かな手が撫でる。だんだんと治まる苦痛に、高耶は詰めていた息をゆるゆると解いた。痛みは未だきつく高耶を苛んでいるが、言葉が出せないほどではない。

小さな声で礼を言うと、高耶の恩人は息を呑んだようだった。

雲が切れ、月光が蒼怜と降りる。

『泰華の……孺子(こども)が、なぜこんな所に?』

軽い驚愕に見開かれた眼が、月明りを透かして琥珀色だった。高耶を抱き起こしていたのは、淡い亜麻色の髪をした、成人を間近に控えた十六、七の少年だった。肩に外套を引っ掛け、黒の詰襟、斜めに流れた襟を紐子で止める上着は剽族の男子の正装だ。白や赤、青で襟元や袖口に配された刺繍が細やかで美しい。

少年はしばらく驚いていたようだが、苦痛に顔を歪める高耶にはっとした顔をする。

「他に怪我はありませんか?」

意味の汲み取れる言葉を喋った少年に、高耶は涙の滲む眼をあける。小さく頷くと、少年は安堵の息を吐き、外套を肩からすべり落とす。暖かい外套で高耶の小さな体をくるむと、抱き上げた。

つつみこむ穏やかな腕に高耶は更に体を弛緩させる。苦痛が消えたわけではないが、錐のように鋭かったものが鈍く遠くなるのがわかる。

震える手で、少年の袖をきつく掴んだ。

高耶を抱きかかえた少年は、すこし離れた所で、大人しく草を食んでいた自分の馬の鞍に小さな体を乗せた。

「すこし、我慢していてください。すぐに包に戻りますから」

こくん、と頷いた高耶の顔を少年は知っていた。泰華からの客人、氏康が一同に会した票族の面々に挨拶する時、自ら抱き上げていた幼子だ。孫かとも思ったが、息子だという。

信じられない不手際だ。

少年は高耶にそれと知られぬよう、僅かに眉を顰めた。

夜の草原は危険だ。今は夏であるために、羊や山羊が狼や野干に狙われることは少ないが、あくまでも少ないだけであって皆無ではない。それに、野干や狼でなくても、夜は票族のあいだで羊や山羊を盗む狼藉者が徘徊していることがある。

どんな理由で抜け出したかは知らないが、こんな年端も行かぬ子供が草原にふらりと出るのを見逃してしまうなど、客人に対する礼がなっていない。

高耶が狼に襲われて、肩の浅い噛み傷だけで助かったのは、本当に幸運だった。狼は群で行動するが、この狼は群から離れたはぐれだったらしいのもその一つだ。仲間が近くに潜んでいたら、少年も高耶ともども餌食になっていたに違いなかった。

少年が二射放った矢のうち、一つははずれ、一つは狼の頭を正確に射抜いていた。死んでいるのを確認してから、矢を引き抜く。鉄錆の臭いが鼻をついた。その狼の首元に、鞘に紅玉の象嵌された飾り刀を見つけた。高耶が刺したものらしいと悟って、少年は驚いた。

小さな守り刀を少年は引き抜くと、服の裾で血糊を拭って、自らの馬に戻った。

高耶の怪我に響かないよう、それでも速足に一族の包がある群落へと馬を走らせる。夜の草原で片手に幼い高耶をかかえ、片手で手綱を操るのは容易ではなかったが、幼いながら狼に一太刀浴びせた高耶を早く休ませてやりたい一心だった。

剽族は常には家畜を追うだけの純朴な一族だが、一たび戦となれば馬を駆り弓矢をつがえる武人の一族だ。

草原の暮らしは過酷だ。

秋に長雨がつづけば、草原の草は枯れずに腐ってしまい、冬の間家畜を養うことができなくなる。そして草原での家畜は生命線だった。肉は当然のこと、乳も酒に茶に、或いは食物にし、毛皮は衣服に、骨と同じく住居にもなる。流す血すら食し、糞すらも燃料にする。森も河もない草原で、家畜は文字通りの糧なのだ。

だから家畜が死んでしまえば、人も飢える。靖州の北辺を剽族がたびたび脅かしたのも、秋の雨が長い年だった。同族のあいだで、餌場となる草原をめぐって争いが起こることも少なくない。

故に族長は一族を束ねるために強き力を持って導く者でなければならず、強者には敬意と相応の礼をもって寓する。冷徹ではあったが、それは草原で生きる者の掟だ。武将である氏康を一族挙げて歓待するのも、氏康がただの高官ではなく、叡智を持った名高き老将であり続けるからだった。

(さすがは北条の末子ということか)

群落の周りを慌しく動き回っていた男達が、高耶を抱えた少年の騎影を発見したのはそれから間もなくのことだった。











「三郎!」

少年が外套に包んで抱きしめている末の弟の姿を認めた、氏照の顔に安堵が浮かび、喜色が浮かび、そしてみるみる怒りに移り変わった。

「貴様が三郎を連れ出したのか!」

常ならば呼吸すら憚られる沈黙に満ちた夜気を、びりびりと打ち据えた氏照の怒声に、松明を掲げて探していた人々が何ごとかと振り返る。今しも腰に佩いた剣を鞘走らせそうな氏照の肩を、傍らの随従がすんでの所で押さえた。

眉一つ動かさず、氏照の怒声を受け止めた少年は、ゆっくりと口を開いた。

「はぐれ狼がいるとのことで、草原を遠駆けしていましたら、弟君が狼に襲われているのを見つけました。肩を怪我されていますので、すぐ御手当てを」
「なに!」

ひた、と見据える琥珀の双眸に氏照は押し黙る。それほど心配ならば目を離すな、と無言の内に責め、氏照に負けぬほどの怒りを込めた眼差しだった。その緊張を破るように高耶が身動ぎした。

たちまち氏照の顔から怒りが剥がれ落ち、弟を抱えた少年の傍に駆け寄る。少年が案じる氏照の腕に高耶を預けようとするが、小さな抵抗があった。外套の中から伸びた高耶の腕が、少年の袖を掴んでいるのだ。

これには少年も氏照も困った顔をする。やんわりと放そうとするが、高耶はますます小さな拳をにぎって放すまいとしている。氏照は短くため息をつくと、少年についてくるよう言った。

けっきょく高耶は手当ての間中、そして疲れて寝入ってしまうまで少年の袖を離さなかった。  

出会った夜から、靖州の州都・康琉(こうりゅう)に帰る日が来るまで、少年の鞍の前は高耶の席になった。

高耶はそれこそ雛が親鳥のあとを追いかけるような様で少年の後を追いかけ、或いはその前を歩いた。また少年も、最初の出会いが出会いであったため、高耶の傷に障らぬよう、恭しく接した。

まるでかしづく臣下のように泰華に媚びていると忌々しげに評する者もいないではなかったが、少年はこの小さな黒い眸の客人が、大の大人でも尻込みする獰猛な狼に一矢報いたことに相応しい敬意を以って対していただけだった。

「なぜ、あの夜一人で外に出ようと思ったんです?」
「きれいだったから」

こう答えられてしまっては、何もいうことができない。困ったような、それでいて嬉しそうな笑みを浮かべた少年は、懐に抱えた大事な相手の望みを叶えるべく、十三の年に出産に立ち会って、父親からもらった若駒の腹を足で蹴った。みるみる後ろに流れていく緑と風に高耶が小さく笑い声を上げた。 

高耶は遠駆けが好きだった。四方の全てが草の海に飲まれ、青い空が頭上の全てを覆い尽すのが好きらしい。生まれたときから見慣れた少年にとっては何の変哲もない景ではあったが。頬の横を吹きすぎる風は初夏のもの、高地にある草原の夏は短いが、夏は最も草原が美しいときだ。七月の草は金、八月の草は銀、と歌い上げる。

剽族は遊牧の民。地に住まいを定めることなく、風とともに草を追い草原に馬を駆る流浪の民だ。

「蒼穹は紫黛(したい)かすむ草海をおおい、草薫る風美(かぜうま)し国です。天に最も近き国だ」

見晴るかす草海原、そのすべてが故郷。
謳うように呟いた声に高耶は後ろの騎手を振り仰ぐ。
明日、高耶は帰らなければいけない。だが少年は何も言わない。

「やる」

短い高耶の言葉とともに、ぐっと袖をひかれた。膝の前に座る黒髪の子供を見下ろせば、小さな手で差し出すものがある。

「お前に預ける」

尊大に言い切った高耶に笑うと、恭しく贈り物を受け取った。母の願いそのままに、高耶の身を護った守り太刀、その鞘に下げられていた、とろりとした翡翠作りの佩玉だ。虎眼紋と呼ばれる模様が翠緑のなかうねるのを甚く気にいった老父、氏康が高耶の者にと削らせて作ったものだった。護符にと高耶の八卦が刻まれている。

「ありがとうございます」
「なくすんじゃねぇぞ。他の奴から返されても、受けとらねえぞ」
「ええ、忘れません」

お前が返せ、と俯いて命令する高耶の声が潤んでいたことに何も言わず、己の剣の鞘に佩玉を結んだ。そして高耶の小さな手に、抜き放った小剣を握らせる。戸惑ったように見あげる高耶に頷き、袖口を緩めた左手を差し出す。

佩玉に血朱がぽたりと落ちた。

「忘れません」







同年秋、暦にして庚安三十四年、胸疾を煩っていた泰華初代皇帝・翰全、崩御。

諡号(おくりな)して翰大帝という。即位十五年にして、諸国が覇を唱える大乱の時代に終止符を打ち、大陸統一の偉業を成し遂げた男の、穏やかな最期であった。

翌年、正妃・(へい)夫人が一子、丙太子は半年の服喪の後、清明の佳日を以って即位。号して丙全(へいぜん)、朝の綱紀を正し百官を調え、元号を慶安(けいあん)と改めた。

後世、泰華三代皇帝・鄭全(ていぜん)の元号・明寛(めいかん)と並び賞し「慶明の治」と呼ばれる名政の始まりである。





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